博多ラーメンの起源は、1940年代後半の中洲に立った屋台にあると言われています。戦後の混乱期、屋台の店主たちが豚骨を強火で煮込んで生まれた「白濁とんこつスープ」、屋台で素早く提供するための「極細ストレート麺」、そして長浜の魚市場で働く労働者向けに茹で時間を短縮するために生まれた「替え玉文化」——これらが揃って初めて「博多ラーメン」になりました。
以来、福岡市内のラーメン店は500軒を超えるとされ、東京・札幌・喜多方と並ぶ「日本四大ラーメン」の一角として全国区の人気を誇っています。一杯500円台から食べられる気軽さ、深夜まで開いている屋台文化、そして店ごとに微妙に違うとんこつスープの個性——これらこそが博多ラーメンの魅力です。
博多ラーメンには、決まった「正解」のスタイルはありません。長浜系のあっさり目、博多駅前の濃厚系、中洲の深夜屋台、近年人気の泡系、家系の進化版——どれもが「博多のラーメン」です。それぞれの店主一人ひとりが、独自のスープと麺をつくり続けてきた博多らしいラーメンだと、私たちは思うのです。
